皮膚トラブルの原因は、腸にあり!
<アトピーの症状:経験より>
さて、冒頭のM子さんが腸内環境に目を向け始めたのはアトピーがきっかけでした。
M子さんの場合、アトピーの症状が出始めたのは15歳頃からで、その頃はまだ深刻に思わなくてすむほどに軽く、ひどくなったのは、19歳頃からでした。
当時は「アトピー」についての知識があまり知られてなくて、湿疹まみれの肌を見て「それはうつるんじゃないの?」と、差別的に言う人も少なくなかったのです。
医者には「アトピーという体質です」と言われ、対症療法しかなく、塗り薬を塗ってかゆみを抑えるしかできませんでした。
掻かなければ治っていくのですが、激しいかゆみを我慢することはかなり難しいものです。
しかも、かゆみは何度も何度も襲ってきますから、かゆくなるとまた薬を塗る。
しかし、一日にそう何度も塗ってはいけないので、薬の効果が切れると我慢しきれずに掻いてしまう。
ステロイド系の薬を使えばかなり強力に抑えられるのですが、それは強すぎるからあまり使わない方がいいと、母に言われたので、「どうしても!」という時だけ使うようにしました。
※M子さんの母親は、看護師でした。薬の害というものを強く意識していました。
アトピーは、大抵幼いうちに症状が出て、大人になるにつれ軽快していく、と言われ、その頃はほとんどの患者乳幼児でした。成長してからアトピーになったケースはまだ非常に少なかった時代です。
しかし今では、アトピー人口が増加していますね。
アトピーではなくても、何らかのアレルギーを持つ子供の多いこと。
30年ほど前には、アレルギー持ちの子供なんて、数えるほどでした。
ほとんどの子供は元気いっぱいで、走り回るし、泥だらけになって遊んだし、病気になることも少なくて、冬に風邪をひくか流行りのインフルエンザにかかるか、という程度でした。何日か休めばけろっと治って元気になっていました。
(今ではインフルエンザのたちが非常に悪くなっているので、危険性が増していますが)
大人になるにつれ、抵抗力が弱まったのか、環境が悪化したのか、食べるものが変わってきたせいか、要因はさまざまです。
私たちをとりまく住環境も要因の一つに挙げられるとは思いますが、食べ物がかなり大きな要因を占めていると思います。
私たちの体は、食べたもので作られてきました。
栄養ももちろんですが、加工食品に含まれる添加物や着色料、精製しすぎのもの、漂白したもの、農薬の使われたものなど、体にとって害になるものも大量に摂取しているので、「食べてはいけないもの」までもが、体を形成しているということです。
おそらく50年ほど前までは(推測ですが)、アトピー体質の人なんてほとんどいなかったはず。
そんな昔には、添加物も加工食品も使われていない食べ物を食べていたでしょうから。
それでは、完全な自然食を実践したら治るのか?というと、自給自足でもしない限り、それは不可能に近いでしょう。30年近く前の方が、無農薬の野菜を入手するのは困難でしたし、何が危険で何が安全なのかという情報もあまりなかったのです。
外から(食事から)治していくにはとても難しいし、期間も相当かかります。
アトピーによる湿疹を治すというよりも、体質を変えていかなければならないので、どちらにしても長期戦です。
M子さんは、どうしたらいいのか、と健康に関する本や雑誌を読んでいると、
『腸内が汚れていると、皮膚に出る。皮膚の湿疹などは、腸の老廃物など悪いものを出してくれている』という理論を見つけて、暗闇に一条の光がさしたようでした。
このアトピーも腸の汚れからきているなら、腸を掃除したら良くなるかもしれない!
逆にいえば、皮膚炎は、体内の悪い物を外に出してくれる、ありがたい反応だともいえます。
アレルギーの人は過敏であるので、刺激に弱くて辛い思いをしてしまいますが、体が「これは溜まっていると良くないものだ」と判断して、どんどん排出してくれているのだ、と思うと、救いになりました。
※但し、これはアトピー性皮膚炎の経験からの観点であって、そばやピーナツのように劇症を伴うものや、小麦粉や日光のように普通の生活が人の何倍も厳しくなるアレルギーには適応しないと思います。
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